ITインフラエンジニアが「そうか、君は課長になったのか」を読んで感じたこと

□本書を読んだきっかけ
 日々の仕事をするうえで、ひとつ上の職位になったつもりで働くことが成長には必要といわれますよね。私は課長のひとつ下の職位についているのですが、課長に求められる働き方がいまいちピンときておりませんでした。今までの働き方を続けているだけでは課長の働き方が見えてこないと感じたので、本書籍を通して課長についての知見を得ることを目的に読んでみました。
□本から得られるもの
 昔はサラリーマンは出世がすべてで、まずは管理職として課長を目指すのが当然という慣習がありましたが、現代においては課長になりたくないというひともかなりの数を占めているようです。私も課長職に魅力を感じていないひとりでした。しかし本書を読んで、課長職ってやりがいのある仕事なんだなということに気づかされました。課長に昇進したほうが良いのかどうか悩んでいる人がいたら、ぜひ読んでみていただけるとよいと思います。
□著者のプロフィール
 著者の佐々木常夫さんは、東レ経営研究所の所長をされている方で、ワークライフバランスのシンボル的存在と言われているそうです。自閉症のお子さんをお持ちだったり、奥さんがうつ病になってしまったりと、かなり仕事以外でも大変な状況の中、所長にまで出世されているスーパーマンです。
□重要ポイント
・志を持つ
いくら能力が高くても、熱い志を持たない課長にはなかなか部下がついてこない。ちょっとくらい抜けていても良いので、大きな目標ややりがいを提示して部下を引っ張っていくことが重要。
・プレイングマネージャにはならない
課長の最も重要な仕事は、部下の人間を成長させ、彼らで仕事を回せるようにすること。現場の仕事に手を出して部下の成長を妨げるのではなく、彼らを育て上げることに意識を集中するべき
・家族はかけがえのないもの
高度経済成長期の猛烈社員の働き方は、今の時代では家族を幸せにすることはできない。ただ、家族と一緒に過ごす時間が長ければ長いほど良いというわけでもない。深い愛情をもって濃い時間を家族と共有することで、家族間の絆は深まっていくはず。
□アクションポイント
・今働いている職場は自分の希望した職場とは全く異なるが、今のところで腐ってしまうのは本当にもったいない。なにかしらの志を持って、今の仕事に邁進していくことが必要。
・後輩育成に力を入れよう。深い愛情をもって接することで、次第に気持ちは伝わっていくはず。
・短くても良いので、家族と会話する機会を大事にしよう。遅くても21時までには帰宅できるように仕事を片付けよう。

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