Oracle学習環境構築(AWS EC2/CentOS7/Oracle 19c) Step4 : データベース作成

サマリ

前回までの記事でOracleインストール方法をご紹介しました。最後にデータベース作成の方法をご紹介します。
まだ前段の作業を実施してない方は、下記を参考に設定してみて下さい。
Oracle学習環境構築(AWS EC2/CentOS7/Oracle 19c) Step1: AWS EC2構築
Oracle学習環境構築(AWS EC2/CentOS7/Oracle 19c) Step2 :X Window System
Oracle学習環境構築(AWS EC2/CentOS7/Oracle 19c) Step3 : Oracleインストール

データベース作成

DBCA(Database Configuration Assistant)を使ってデータベースを作成していきます。DBCAを用いることで、データベース作成だけではなく、既存データベースの変更や削除も行うことができます。
OracleユーザでSSH接続した後にdbcaコマンドを実行します。

[oracle@ip-172-31-81-212 ~]$ $ORACLE_HOME/bin/dbca

しばらくするとDBCAが立ち上がってきます。「Create a database」を選択し、「Next」をクリックします。

データベース作成モードを選択します。今回は詳細な設定をしたいので「Advanced confiuration」を選択して「Next」をクリックします。

「Oracle Single Instance database」「General Purpose or Transaction Processing」を選択して「Next」をクリックします。

グローバルデータベース名、SIDを入力して「Next」をクリックします。

データベース記憶領域のタイプとしてファイルシステムを選択します。データベース・ファイルの位置はデフォルトのままとして「Next」をクリックします。

Fast Recovery Areaの指定およびアーカイブ有効化にチェックを入れて「Next」をクリックします。

「Create a new listener」にチェックを入れてListener nameを入力してください。Listener portはデフォルトのままとして「Next」をクリックします。

Oracle Data Vaultの設定になりますが、今回は特に設定せずに「Next」をクリックします。

本設定でメモリやサイズなどの詳細パラメータを設定することができます。今回はデフォルトのままとして「Next」をクリックします。

特にEnterprise Managerを使う要件がなければ「Next」をクリックします。

パスワードを指定します。ここではすべてのアカウントに同一のパスワードを設定しています。

「Create database」にチェックを入れて「Next」をクリックします。

今まで設定した内容のサマリが出てきます。問題なければ「Finish」をクリックして下さい。

データベース作成が開始されますのでしばらく待ってください。

Finish画面に遷移したら作成完了です。「Close」ボタンをクリックして閉じてください。

最後にsqlplusで接続してOracleインスタンスを起動してみましょう。

[oracle@ip-172-31-81-212 ~]$ sqlplus / AS SYSDBA

SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production on Thu Feb 1 21:22:52 2024
Version 19.3.0.0.0

Copyright (c) 1982, 2019, Oracle.  All rights reserved.

Connected to an idle instance.

SQL> startup
ORACLE instance started.

Total System Global Area  771749224 bytes
Fixed Size    9139560 bytes
Variable Size  490733568 bytes
Database Buffers  268435456 bytes
Redo Buffers    3440640 bytes
Database mounted.
Database opened.
SQL> 

Oracleインスタンスが起動した旨のメッセージが出ればうまくいっています。

まとめ

以上でOracle学習環境構築に関する内容はすべてとなります。実機を触る経験がインフラエンジニアとしての基礎スキル向上に役立つことは間違いありませんので、参考書を読むだけでなく手を動かしながら理解を進めるようにしていただければと思います。ここまで読んで下さりありがとうございました。

参考文献

https://www.oracle.com/jp/a/tech/docs/technical-resources/19c-sidb-installationguide.pdf

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